着物の仕立て
ムガシルク地小紋着物の仕立て
ムガシルクで織り上げた高価な小紋着物です。ムガシルクはインド、アッサム地方でしか取れない天然の野蚕の糸から引いた生糸です。ムガ蚕とソムの樹の葉の成分と日照り時間が長く、雨の多い気候が黄金色の糸を作り出しています。 大変、細いこの糸を使った織物は軽くて、暖かいです。
この仕立て上がりの着物は、胴裏と八掛けを同色でまとめています。一般には胴裏は白い絹布を使いますが、お客様のご希望で胴裏地を染めたものを使っています。お洒落です。
仕立てについてですが、全て、お客様のご希望寸法で仕立てています。衿下は身長の半分内外が標準です。着た時、おはしおりの下に衿先が出ない程度に衿下を決ます。衿下が長過ぎると腰ひもから、外れて着崩れのもとになります。この着物は、上前衽、下前衽で衿下の長さが違った仕立てにしています。上前衽の衿下を、ご自分に合った寸法でします。それより下前衿下を短くしています。