着物の仕立て
お仕立て事例 - 鹿の子絞りの小紋
可愛らしい小紋着物を仕立てました。紅色に染められています。裏地の八掛けも20代のお客様に合わせているようですね。表の生地の染めが全体に濃い部分があったり、薄い部分が有ったり、ぼかし染めの様に見えるのは、鹿の子絞りと言う絞りの技法で蝶々の模様を表現しているからです。生地を小さく細かくつまんで糸をくくり、くくった部分が染まらないように防染した後、紅色の染料に浸けて染めをして蝶々の模様を表したからです。程度良く全体に紅色がムラっぽくなっています。蝶々の表現の仕方も影に表に素晴らしい描き方です。大変可愛いですね。本当にひらひらと3匹の蝶々が空を舞っているようです。仕立ての際の柄合わせも蝶々の模様をうまく小紋着物全体に配置出来ています。