着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

着物通に好まれる付下げ


付下げは準礼装の着物なので、肩肘張らずに楽しめます。
訪問着に比べて模様が少ないので地味に見えますが、控えめな模様取りは、落ち着いたお茶席などの場所では着物通の方には好まれています。

今回の付下げは、地がやや赤みある濃い黄土色の無地。(黄土色とは、アメリカ大陸の乾燥地帯の砂塵が堆積した黄褐色の土の色の事)
模様は、胸・肩・上前・後ろ身頃・袖に牡丹の植物文様。

牡丹模様は、古く奈良時代から、詩歌・文学・絵画・の題材になり、日本文様としても、長い歴史があります。
現在の着物には、華やかな吉祥文様として多用されています。
色目の柄もさりげなく、帯の取り合わせも自在です。

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