着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

子供用着物

古着の振袖を子供物着物に仕立て直し


今、流行りの派手な可愛い子供物着物ではなく、大人用の本振袖を子供に着せたい。アンティークな 振袖を探して、娘さんの七五三詣りとお正月に間に合うように子供物に仕立て直しの依頼が来ました。
大正から昭和初期頃の洋花模様の素敵な振袖、紫の色合い、牡丹に菊の絵柄が大正ロマンを感じさせます。この振袖の裏地には紅絹(もみ)裏が使われています。
今回、子供用に仕立て直しに当たっては、白の絹の裏を使いました。袖は袖丈一杯に使いました。大人用に衿肩明が切り込まれていたので、少し背縫いを縫い込んだ為に背紋はなくなりました。裾模様の柄が出来るだけ出る様にお子様が着用しても、大正ロマンの雰囲気はそのままに工夫をしてあります。長襦袢は着物寸法を合わせ、半襟に毬柄の刺繍半襟を付け、仕立て直しております。

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