着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

子供用着物

十三参りの着物仕立て


十三参りの着物を仕立てました。ご両親が新誂された着物です。
桜、菊、橘、扇の模様が着物一面に散りばめられて可愛らしいです。これらの模様は全て、吉兆文様です。ご両親がお子様の成長を願っているのが分かります。
七五三までは子供用の着物でしたが、十三参りでは本身裁ち(大人用)の寸法で着物を仕立てます。初めて着る大人用の着物です。身丈とか、裄はほとんど大人用と同じ仕立て方ですが、まだ、13才の子供ですので肩揚げはして、丈は腰ヒモで、おはしおりをして着付けます。十三参りの着物は小紋などの着物でもよいのですが、今は振袖が主流になっていますので、舞妓さん用に袖丈にも、揚げをして着用する場合もあります。
今回の仕立てた振袖の柄付けは、市松文様になっています。袖と身頃とを市松に柄を合わす為にくりこしは切りくりこしにします。この着物の衿の部分は上前だけに桜の模様があるだけで、無地の地衿になっており、衿は広衿に仕立てております。

←前の事例次の事例→