着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

子供用着物

裏地の八掛けで一つ身仕立て


裏地のぼかし八掛け(長さ1丈2尺)を使って、一つ身の産着を仕立てました。被布衿のちゃんちゃんこと一つ身着物のアンサンブルです。
ちゃんちゃんこには少し綿を入れて仕立ててあります。被布衿の衿に退紅(あらそめ)のボカシの色の箱ヒダのフリルを付け、赤ちゃんらしく可愛くアクセントをつけています。普通は産着は白生地で作るのですが、産着全体のポイントに八掛けのぼかしの部分を上手に利用して、袖口・衿下・オクミなどに配置し使って、こちらも可愛く見せています。
今回の仕立ての重要なところは、この裏地の八掛けをうまく裁ち合わせして、裾八掛けの部分を使って、産着の身頃とちゃんちゃんこの身頃にし、オクミ八掛けのところを左右両袖と産着のオクミにして、仕立てているところです。大人もの着物、一着分に使用する裏地の八掛けを女児には華やかな赤・ピンクやオレンジ色を、男児には男らしい青・緑色で、この様に一つ身産着アンサンブルにアレンジして、娘様や出産されたお友達にお祝い着のプレゼントとして素敵ではないでしょうか。

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