着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

仕立て直し

染め直しと仕立て直し


インターネットからのお問い合わせ、注文が入りました。道行衿コートの染め直 しと仕立て直しです。20歳代30歳代と着用していたこのコートの色目が合わなくなったので、今の自分に似合う色目を染め見本帳で探し、染め直して、仕立て直す、着物遊びを楽しんでおられます。
着物染み抜き専科』でこの鴇色のコートを全て解き、羽縫いをして一反の反物に戻し、汚れを見つけ易い様に下のしをして、洗い張りをします。そして、色抜きをして、白地の生地に戻してから、お客様が染め見本帳で選ばれた若紫色を染めています。
仕立てについてですが、この道行衿コートは包みボタンが三つ、小衿の衿巾が少し太く仕立て上がっておりました。
コート丈もこの頃は2尺余りでしたが、今のコートの仕立ては包みボタンは普通は2つぐらい、小衿巾も狭くします。私どもでは、洋服のコートを意識して、コート巾を前も後も少し狭めています。 今はコート丈を長めにするのが流行りです。
裏地の肩裏を替える事により、仕立て直しのコートでも丈を長くする事が出来ます。

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