着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

仕立て直し

父から息子サイズに


こんな仕立て直しも多くなって来ました。男物着物から男物着物に仕立て直しです。
『お父さんが着用していた着物を自分サイズに仕立ててほしい』と注文が入りました。
仕立て上がった着物ですので、『着物染み抜き専科』で洗い張りをして、仕立てる時に付いたスジを取り、そして、着物の汚れも取りました。生地を綺麗にしてから、 仕立てに掛ります。身丈は内揚げがありましたので、お客様の寸法通りに出来ましたが、裄が足りませんでした。昔の布巾は9寸5分と狭いので、肩と袖の割り振りを肩巾、9寸1分と袖巾1寸4分にして、足らない分を衿先の生地を継ぎ足して使い、衿先は別布で下前の衿先に持ってきて、着用時は見えない様に工夫をしました。
お父さんの着物がお客様サイズに仕立て上がりました。

←前の事例次の事例→