着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

仕立て直し

小紋着物をイトウ衿道中着に


胴裏が茶色く変色し(上段右写真)、表地は斜めに整然と並ぶ菊菱文様(下段左写真)の小紋着物です。伊藤和裁の『仕立て直し』のホームページをご覧になられて、洗い張りと仕立て直しの問い合わせ、注文を頂きました。
『羽織とかコートとか着物以外に仕立ててほしい』とのご希望です。長崎県の方でしたので電話のやり取りで私共オリジナルのイトウ衿道中着(中段右写真)に仕立て替えました。(イトウ衿の衿型は着物を着用時に衿がスッキリと見えて、私どもが言うのも変なのですが、素敵です。毎月、コンスタントにオーダーの注文が入り、好評です。)
この道中着の表衿は、着物の地衿と掛衿を下前の見えないところで接ぎ、裏衿は着物のオクミを背中心で接ぎ、裏衿とします。今回の様に仕立て直しの時、着物の地衿と掛衿が変色している場合はオクミを表衿に使ったり、その着物一枚一枚で仕立ての工夫の仕方をいろいろと変えて、少しでも新品に近づけるように考え、仕立て上げます。

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