着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

仕立て直し

八掛け・胴裏、仕立て直し


タンスに終い込んでいた着物です。20代の時に時々着ていたこの紬着物の裏地(八掛け・胴裏)を仕立て直して欲しいとお問い合わせを頂きました。
当時の胴裏は20年以上も経つと写真の様に茶色く変色してしまいます。赤い八掛けも、やはり今、着ると派手に思われたのでしょう。八掛けの見本帳から色んな色を見ていただき、十種類ある茶系の中から落ち着いた香色(こういろ)の無地の八掛けを選んで頂き仕立て直しました。着物の保存状態もかなり良く、目立つカビやシミは検品をしましたけれどありませんでした。裏地の事ですのでこのまま着ても、裏地が見えることもないので、おかしくはないと思うのですが、仕立て上げて見ると(写真右上)やはり、新品の仕立て上がった着物のようですね。スッキリと気持ち良く着用できます。

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