着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

二十歳の着物の仕立て


日本では子供が生まれて成人まで成長していくまでの間、もちろん、その後もいろんな行事を行い、その度に着物を着せてもらいます。
その行事の時に撮った写真や動画が記念の思い出になり、その後のご両親や親戚、友達との語り草になって、まるで昨日の出来事の様に思われたりします。

今回仕立てましたのは、ひと目見ただけで『身に纏ってみたい!』と思うようなインパクトの強い個性的な振袖。神秘的で濃い色合いのモダングリーンの地模様のある縮緬地(チリメンジ)に箔を施し、金や銀の切り箔を幾重にも重ねて、文様の流水や華文を表し図案化した振袖です。
染めと箔との配色の妙、モダングリーンに映える水に波の自然文様。菊の花に流水の菊水文様。一層の神秘さが加わっています。
所作をするたびに振袖の吉祥文様たちが、賑やかに二十歳のお祝いをしている様です。

仕立てについてですが、大きなハッキリとした柄行きの振袖なので、仕立てる時に柄を潰して仕立てるとおかしくなる為、寸法の事も考慮しながら柄合わせ重視で仕立てています。身長の高いお客様なので、大きなハッキリとした柄行きの振袖は良く栄えると思います。

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