着物の仕立て
加賀友禅の黒留袖の仕立て
留袖は昔は二枚重ねで着用されていましたが、近年のほどんどが比翼仕立てになってきています。
比翼仕立ては着用時には、二枚重ねて着ているように見えます。袖は、丸袖と部分袖があります。部分袖は袖口と振りに見せかけの比翼を付けます。衿と裾比翼は胴裏にくけ付けます。胴の部分が無い分、軽く仕立て上げられます。裾は表着物より、4から5分ほど上になる様にします。
私どもでは、着物のクリーニングをさせて頂いていますが、長年、着用または保管されていますと この釣り合いが、悪くなり、裾から比翼がでてしまっていることが多くあります。この場合は、比翼の取り付け直しをお勧めします。