着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 加賀友禅の訪問着


訪問着には、準礼装としての訪問着と趣味的な訪問着とがあります。今回の訪問着は準礼装として着用されます。準礼装【お年賀、格調のあるパーティー、お茶席、お見合いなど】柄付けとしては、衽から脇、背と絵羽模様になっていて、袖の柄は右後袖、左前袖に肩から絵柄が繋がっています。この訪問着は衿下が2尺とあまり大きくない方で衽の柄の高さや裾の柄に気を配りました。裾の柄をあまり下過ぎるとかえって重くなり、低く感じられます。少し裾線より空間【隙間】を作る方が着用時の絵羽模様のバランスがかえって良いと思います。

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