この羽織りの生地は、幅は並幅(反物の幅が36cm内外)で、濃い縞(しま)の中にある雪輪の柄と薄い縞の中にある雪輪の柄 左右違う少しボカシの入った縞柄雪輪の反物です。
この様な生地で羽織を仕立てる場合、柄付けは『追いかけ』と言う仕立てにするのですが、今回は濃い方の縞の雪輪の柄をあえて目立たせる為に 両脇と身頃に近い袖に濃い縞を合わせて、『ぶっつけ』と言う柄付けで仕立て、濃い縞も雪輪の柄を強調させた仕立てにしました。
余談ですが、雪輪は自然文様でその中の雪文様のひとつです。雪の結晶、その美しい六角の輪郭を円形に描いた平面的な文様です。