着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

男物 事例51

男物色違い大島紬アンサンブルの仕立て


着物を着る男性の初心者の方は、大島紬の羽織と着物のアンサンブルから作られることが多いようです。そして、次に作られるのが、今回のお着物の様に羽織と着物を材質を同じにして、色を濃淡に変えたり、着物を小紋柄の紬にして、羽織を無地にして、コーディネートされていくと、幾通りもの着分けが出来ますし、 帯や半衿、足袋などの小物で遊ぶこともお洒落で楽しい事でしょう。
男性の紬の着物の裏地は金巾(カネキン)という綿の平織り布を通して使います。八掛けを付けず、肩から裾フキまでにします。以前は、裏の内揚げ分を肩で取っていましたが、近年では腰回りで取ります。身丈に袋が入った場合、仕立て直し易いなど、諸々の理由かあります。