子供用着物
女児お宮詣りの初着
お母様が嫁がれた娘様に心温まるプレゼントです。
インターネットの伊藤和裁の『子供用仕立て』のホームページを見られて、女の子のお宮参り初着のお問い合わせ、ご注文を頂きました。兵庫県明石市のお客様です。
娘様が奈良県天理市に嫁がれ、この度、女児のお子様が生まれました。娘様が子供の時に着用していた思い出のあるこの着物と長襦袢を十三詣りまで、仕立て替えが出来るようにお宮詣りの初着に仕立て直してほしいと相談を受けました。十三詣りまでは仕立て替えは出来ませんが《お客様了解済みです。》、七五三詣りのお着物までなら、仕立てが出来るように工夫をしています。
まずは、着物染み抜き専科で着物と裏地の八掛け、長襦袢の表地を洗い張りします。それから仕立てにかかります。袖は長く、広袖にし、袖口は表布を輪のまま折り返ししています。オクミはひも布を無くされていましたので、別オクミ仕立てには出来ませんでした。つまみオクミにし、オクミ布は上着紐に使います。掛衿は衿の中に三つ衿芯として、終い込み四つ身の晴れ着に仕立て替えれる様に工夫をしています。お客様家族にまたひとつ思い出が出来ました。
着物はこんなふうに再利用出来ます。《この着物は地模様に有職文様の【立湧】の生地に【緋】色で染め上げ、絵柄は器物文様の紐や花であしらった【貝桶と貝合わせの貝】が着物全体にバランス良く、描かれています。》大変、可愛らしい着物です。