伊藤和裁の成り立ちと想い
伊藤和裁の成り立ちと想い 4/4
『人との繋がりを大切にする。』
バブル後も、何をしても上手くいきません。取引先の懇意にしていた部長や店長なども、会社の倒産やリストラに見舞われ、どんどんといなくなります。
しかし、私はそんな方々と、その後も連絡を取り、お付き合いを欠かさない様にしました。今まで以上に、お付き合いする方もいました。私は、『人との繋がりを大切にする。』という事を肝に銘じています。
すると、ある日、元呉服屋さんの店長さんから、電話が掛かってきました。『私の知り合いの呉服屋さんが、売り上げを伸ばしていて、綺麗に着物を仕立ててくれる仕立屋さんを探しているので、伊藤和裁さんを紹介しましたから、一度、会って話を聞いてほしい。』と、このご新規様とのご縁も、『人との繋がりを大切にする』から頂いたと実感しております。ひとつ、こんな事があると不思議です。ご新規さまの問い合わせが相次ぎました。『綺麗に仕立ててくれる仕立屋さんを探してる。』、『お客さんとの着物の会話が、ちゃんと理解できる仕立屋さんを探している。』、などです。そして、伊藤和裁の売り上げも戻る様になりました。
そして、より多くのお客様との出会いを求めて
そして、もっとより、たくさんのお客様に伊藤和裁の事を知って頂きたく思い、自社インターネットサイト 『伊藤和裁』 を立ち上げました。今まで、大手デパート、京都着物メーカー様、大手呉服チェーン店から蓄積してきました、着物の仕立てや仕立て直しの工夫、技術を、新たなお客様に、ご提案出来るチャンスに恵まれる事になりました。
更に、もう一つの自社サイト 『着物染み抜き専科』 の洗い張り、湯のし、湯通し、水通し、ガード加工、紋章上絵、縫い紋入れ、染め、染め直し、着物クリーニング、着物染み抜き、染色補正、などの仕立てる前後の工程のノウハウも取り入れ、同業他社との差別化により、よりプロフェッショナルな仕事が出来る様になりました。
自社WEBサイト 『伊藤和裁』 を始めてから、8年が経る中で、WEB受注で、初めての顧客様の対応の反省と勉強を重ね、経験値を高め、そして、蓄積し、また日々改善をしながら、『直接、お客様に会話、ご提案が出来る喜びと楽しみを心より、嬉しく思います。』 そして、伊藤和裁は『仕立てる前の工程から、仕立てまで、そして、その後の着物クリニック、アフターケアまで、プロフェッショナルに一貫して仕事が熟せる。』を他社とは特化して得意としておりますので、『作業工程のスピードアップ』、『マンツーマンでお客様に対応する』、ことで、『あなたの着物に対して、仕立てる 直す責任感がより増し。』 意識が向上し、それがサービスの迅速、品質の維持、丁寧な対応をする事へ、と繋がりました。これにより、口コミ、SNSの拡散、などで、より多くのお客様から、お問い合わせ、ご注文、リピートオーダーを頂けるようになりました。
長年に渡って培った着物仕立て、仕立て直しの技術や工夫により、仕立て上げた着物の出来栄え、その工夫やアイデアに驚嘆(キョウタン)、お褒めを頂いております。『ひとり、ひとりのお客様の一枚、一枚の着物を大切に扱う』 『お客様から“ありがとう”を頂ける。』 『お客様の困り事にチャレンジしたい!』 私自身、いろいろな経験をした中で、いつも大切に思う事は、『着物に命を吹き込みたい』、実際には、そんな事はできませんが、この思いをより大切にし、自らの使命にしたいと思っております。