着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 総柄の京友禅染の振袖仕立て


振袖のイメージは未婚の方の晴れ着、成人式の着物、結婚式やお正月にもよく着られています。でも、江戸時代の大阪の小説家、井原西鶴によれば、当時、振袖は男子が17歳の春まで、女子は結婚の有無に関わらず19歳の秋までで、そののちに袖を短くした着物を着たと書かれています。現在の振袖とは本質が違っていま した。現在の振袖は普通の着物よりも、帯を高く結ぶので袖付を短くし、仕立てます。
今回の振袖は染めの柄付、染めの時点から仕立ての事も考慮していた様で、仕立ての柄合わせが袖付、衿付と綺麗に合わせて仕立てています。袖の振りが長いので縫い目がビビらない様に気を付けて縫っています。この振袖の八掛けは表地と同色なので、裾フキが目立っていません。

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