着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

着物の仕立て

お仕立て事例 - 黒留袖の仕立て


既婚女性の第一礼装に用いられます。五つ紋の染め抜きで日向紋が入り、裾に御目出度い吉祥文様の絵柄が描かれてあり、以前は留袖の下に白羽二重を重ねて、着用していましたが、最近では略され、衿、袖口、振り、裾、衽だけを2枚重ねに仕立てた比翼仕立てが多くなりました。
若い方は少し柄大き目で華やかな感じの柄付けを進めますが、着用する年齢が50代後半くらいになってくるともう少し落ち着いた柄で縦に大きな柄は好まなくなります。
今回は着用される方が、小柄な方だということで柄を少し下げて仕立てています。着用時に柄が切れてしまうと見た目があまり良くないので全体のバランスを考えて仕立て上げました。

←前の事例次の事例→