着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

羽織り

着尺地で羽織を仕立てる


共八掛け付きの着尺四丈物を羽織に仕立てる事になりました。
『吉野一兼』の縞の様に流れる緑・青・白の三色ぼかし染めの柄です。この『吉野一兼』の別の作品で、以前に男物の羽織を仕立てた事がありました。
この羽織の柄合わせは追い掛けと言う、一番シンプルな色使いなる裁ち方にして、衿は青と緑のぼかしが出る様に仕立てています。
お客様のご注文で、共八掛けの緑を肩裏と袖裏に使用しています。八掛けは無駄にならず、使いました。通常、羽織には肩ずべりと呼ばれる肩裏をつけます。これは脱ぎ着する時にスルッと絹ずれの音がする感じですが、今回は、また違った質感の着心地です。

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