着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

男物 事例29

男物大島紬A/S


旗印のラベルの大島紬で男物の羽織と着物の仕立てをしました。
このお客様は裄丈が長い方でしたので、布巾が1尺以上あるキングサイズの着物地を使いました。男物の袷長着は通し裏に仕立てます。着丈より長めに裁ち切り、長い分をつまみます。揚げの位置は帯を締めて隠れる位置に決めます。おはしおりをしないで仕立てます。帯は下腹から腰にかけて、後ろを高くして締めるのが普通です。なので、揚げの位置は前後に差を付けます。衿下は帯を締めて、帯下から衿が少 し出た位置が着くずれしません。
女物の羽織と違う点は袖に振りがなく、また、着物の様に人形がなく袖をつけ詰めにするので、マチの形も上部の剣先の様になっていて、袖付け止まりがありません。