着物の仕立てと仕立て直し伊藤和裁

男物 事例25

厚みの生地男物の仕立て


男物紬着物の仕立てが来ました。男物着物は生地の薄い大島紬地が主流ですが、冬場に着物の着る機会の方が多いと思いますので、生地に厚みのある紬地の方が暖かいのでお勧めです。
男物袷着物の場合、ほとんどが通し裏(胴裏と裾回し布が共布)に仕立てます。通し裏には金巾を使う事が多く、生地の種類は木綿地ですが上等な品は丈夫な上に絹の様な光沢となめらかな質感を持っています。袖口布は女物と違い裾回しと同じ布ではなく、黒八掛けか、表地を使って仕立てます。
男物着物はくり越しがなく、衿は棒衿(肩回りから衿先まで、同じ布)で最近は掛け衿丈は長くする傾向にあります。